夢を買う女

身を持ち崩さない程度に夢をみる女のひとりごと

花組 ポーの一族

ちょっと時間ができたので、最近見たものをまとめてみます。

2018年こそはといいつつ、もう5月も終わりという。

 

まずは明日海りお様率いる花組大劇場公演。大劇場で4回観劇し、千秋楽ライブビューイング(LV)も観ました。東京遠征はしてません。

原作はこの舞台化を聞いてから初めて読みました。有名な作品なのに読んだことなかったのですが、とっても素敵な世界感ですね。そしてもはや少女漫画のジャンルに入れていいのかと思ってしまうほど文学的な作品だったとは!すっかり世界にハマってしまい、春の夢まで読みました。

 

 

で、そんな舞台を巨匠小池先生が満を持しての舞台化です。

  

kageki.hankyu.co.jp

 

観劇後の感想は

「やばい。美。やばい。エドガーいた。やばい。美の暴力。やばい。」

みたいな、ただのアホな人の感想になってしまいましたが、もうね、そうなるんです。

しかもLV観たときに思ったんですが、フィナーレがまたやばいんですよね。花組強し。

美しく華やかな世界と哀しく寂しい世界が共存するところがあることを身をもって体感しました。

 

今作のエドガーは永遠の10代の少年なんですよね。明日海さんの実年齢はダブルスコ…くらいあるのに、どこからどう見ても少年に見える明日海さんのビジュアルへのこだわりはもちろん、動きも、目線の使い方も少年で、本当にすごい。この世ならぬものとなった後のたたずまいは、客席が共感できるとともに、決して彼の淋しさは計り知ることができないようで。明日海りおさんって、すごい。(やっぱりアホな感想)

明日海さんはアンニュイだったり、影があったり、内に感情を燃やす役が似合うなぁと思いますし、私はそんな役をする明日海さんが大好きなんだなぁと思います。ほら、清様とかギィとか。そして、その感情を歌で爆発させるのがとっても上手いんだろうなぁと思いました。

 

シーラゆきちゃん。こちらも美しいバンパネラになってからの何とも掴めない存在感がよかったです。あとクライマックスのハンターなシーラが美しかった。あとね、ドレスがどれも美しくって。さすが花娘な着こなしだし。男爵あきらとの並びが本当に絵のようで。てか男爵あきらがイケメンすぎた。ゆうるりと、めっちゃ好きでした。

 

アランれいちゃん。金髪サラサラヘアーありがとう

そして私が観るたびにお芝居が変わってった!一番好きなのはラストシーンです。あの哀しすぎる「僕はバンパネラ」をギムナジウムの学生がポップに歌う中、エドガーとアランが手を取り合う姿に、毎回泣けました。

 

92期の3人の仕事っぷりが素晴らしくて。クリフォードちなつさんは立ち姿だけでハンサムで。神様もこの人にはえこひいきしちゃうよねって思ってしまいます(何その感想)。

タソのおじさん具合とか(褒めてる)、ゆめ様レダのつつましさとか、エレンのどぎつい感じとか(褒めてる)、ほんとにすごい。二人とも二役が全然別人で。当たり前なんだけど、すごかったです。

 

あとはね、メリーベルはなちゃん。かわいい。ひたすらかわいい。そりゃ貧血起こすよねってかわいさで。「おにいちゃま」呼びが許されるかわいさ。そりゃみんながお前のことを好きになるよ!

はなちゃんって、入りや出で見る姿もかわいらしくって。メリーベルをするためにタカラジェンヌになったのではないかとまで思いました。花娘になってくれてありがとう。(立ち位置が謎)かわいいだけじゃなくて、お芝居の中で確実にメリーベルも成長していて。エドガーへの想いが、水車の頃とブラックプールとでは変わっていて、それを表現できるのもすごい。

 

 

初見のとき、これは伝説となる公演を見ていると思いました。明日海りお率いる花組の代表作となる公演なのだろうと。でもぶっちゃけ、初見の時はストーリーを追うのに必死だったし、宝塚のトップコンビがする作品ではないわけですが、それでも、すべてをひれ伏せさせる美の世界を舞台上に再現できたことが、この公演が成功した理由のひとつなのかなと勝手に思います。

とっても素敵な作品でしたが、もうこれ以上のベストキャストは考えられないので、再演はしないでほしいなぁと思います。この数ヶ月しかエドガーたちには会えなかった。なんかその方がポーの一族の世界観にも合ってる気がして。でも、円盤は買います。

 

www.tca-pictures.net

 

 

宝塚でしか、今の花組でしか見ることのできない舞台でした。

これぞ、奇跡の公演でした。